※初めに 学習効果を最大限に高めたい方は、毎回の教材を読む前に、【課題文】を音読し、録音をしてください。 そして、各回の教材に取り組んだ後に、もう一度【課題文】の音読を行ってください。 これによって、本コンテンツに取り組む前と取り組んだ後で、みなさまの発音の成長が実感されます。 【本日の課題文】 A: Can you come to the meeting tonight? B: I’ve got a fever so I don’t think I can. A: Oh, that’s too bad. こんばんは。 最近周りの方に英語の発音やプレゼンを教える機会が増えてきました。 早くオンラインコンテンツを完成させて、多くの人のお役に立ちたいという夢が近づいてきて、一層頑張れています。 ありがとうございます。 No.1とNo.2で、Enunciationと日本人の悪いクセについて学び、 はっきりと自然に声を出せるようになりました。 今回は、難しい概念的なことではなく、シンプルに発音を扱います。 今回扱うテーマは、「日本語に存在しない音」です。 日本語に存在しない、しかし、英語に存在する音 これを学びます。 英語に特有の音で、ちゃんと意識しないと相手に通じない発音は4つあります。 日本語に存在しないため、練習しないとマスターできません。 これらの4つの発音の習得は、伝わる英語のために必須となります。 では、具体的に見ていきましょう! ================本日のレッスン内容===================== ・[ae] (アクセントがあるaのスペルの音) ・[f]と[v] ・[θ]と[δ](thの音) ・[r] (前回やりましたので、今回は省略します。) ======================================================== これらの音が、日本語に存在しない4つの発音となります。 さて、今回も文章で発音を説明していきますが、今回の内容は音声を聞いて練習する方が効率的ですし、わかりやすいと思います。 そのため、音声を聞いて練習することに重点をおいてほしいです。 さらっと文章を読んで、なんとなくイメージを掴んでもらってから、 音声を聴きながら練習してもらうというのが一番良いかなと思います。 背景知識とかを伝えるためには文字での説明が重要な時も多いんですが、 今回のようなシンプルな発音は「模倣」によって身に付けていくので、音声を使う方がマスターしやすいはずです。 なので、あんまり深く考えずに読んでいってくださいね! それでは1つ1つみていきましょう。 まず[ae]の発音について。 原則的に、aのスペルの上にアクセントがつくと[ae]の発音となります。 「ア」と「エ」の中間音であると一般的に言われます。 「エァ」みたいな感じです。 happyとかthankみたいな単語の"a"の音は[ae]の音になります。 【[ae]の発音方法】 「エ」の口の形をして「エァ」と発音します。 では、実際に練習していきましょう! happy apple thank can を使って練習します。 aeは「エァ」のイメージなので、 「ヘァピー」(happy) 「エァポー」(apple) 「セァンク」(thank) 「キャァン」(can) みたいな感じになります。 じゃあ、やってみますよ。 実際に上の4つの単語を発音してみてください。 せーのっ (happy!! apple!! thank!! can!!) うん、やはり音声で練習してもらった方がいいと思います。笑 見本のテイストをマネるのがやっぱり一番早いです。 それでは、次に"th"の発音にいきましょう。 thには「スー」と「ズー」の音があります。 発音方法は、少しややこしいです。 まず、thの「スー」の発音方法を説明します。 舌を上の歯と下の歯で軽く挟み、 その状態で《息だけで》「スー」と発音する。 これが"th"の「スー」の音です。([θ]の音) 舌の先端が歯より前に出ているようにしてください。 この口の形ですが、ネイティブのthの形を見るとイメージが湧くので、 もしよければTaylor Swift のShake it Offを聞いてみてください。 開始10秒くらいでテイラーが「Get nothing in my brain」という歌詞で舌を突き出しいます! それでは、せーのの合図で「スー」を練習しましょう。 息だけで「スー」という音を出す意識が大切です。。 舌を上の歯と下の歯で軽く挟み、息だけで「スー」ですよ。 いきましょう。 せーのっ 「スーーーーーー」 できたでしょうか。 次に、「ズー」の音にいきます。 これは「スー」より難しいです。 [θ]の口の形を取り、その状態で「スー」と 《息を吐くと同時に》声を出しましょう。([δ]の音) すると「ズー」という音になるはずです。 「ズーーーー」 やってみてください。 息が出ると「ズーーーー」という正しい音が出ますが、 初めは 「ず、ず、ずずずず・・・」 こんな感じになると思います。 お腹からたくさん息を出せるように身体を慣れさせることが大切です。 「スー」と「ズー」ですね。 では、単語とフレーズでthの発音を練習してみましょう。 Thanks.と I thought this is very nice.で練習してみます。 練習の仕方に、少し工夫があります。 "Thanks"「サンクス」とただ発音するのではなく、 練習のために、thの「スー」の状態を長く発音します。 「スーーー・・・・サンクス」 みたいな感じです。 では、発音してみましょう。 行きますよ。 せーのっ スーーー・・・・・・・ サンクス (Thanks) 日本語で言う「さんくす」の発音とはすこし違うでしょ? 引き続いて「スー」(θ)と「ズー」(δ)が混ざったものを練習しましょう。 少しずつ難しくなっていきます。 練習するフレーズは I thought this is very nice. です。 thisのところが「ディス」となるので「ズー」のパターンですね。 なので、まずthisから練習しましょう。 「ズーーーーー・・・・ディス」と発音してみてください。 「ズーーー」の時に、息が漏れるのかどうか、ですね。 いきましょう。 せーのっ (「ズーーーーー・・・・ディス」) できましたか? 「ズーーーー」は、初めは多くの人にとって難しいので、 ポイントとなるコツをお伝えします。 コツは、お腹から息を出すこと! 大量の息を使いながら「ズー」と発音して、息が漏れるかどうか確認してください。 うまく息を出せれば、途切れることなく「ズー」と発音できるはずです。 では、最後に I thought this is very nice. を発音してみましょう。 thoughtとthisで息が漏れるかどうか、がポイントです! いきましょう。 (I thought this is very nice!!) できましたか? 発音が難しくなると、声が小さくなったという人もいると思います。 初めに扱ったエナンシエーションをここで思い出してはしいです。 常に、大きな声ではっきりと発音することが、英語のコミュニケーションでは大切です。 発音が難しくなってもエナンシエーションは忘れないでくださいね。 大きな声で、もう一回だけ練習してください。 エナンシエーションも意識して・・・ せーのっ (I thought this is very nice!!) できましたでしょうか! それでは最後に "f"と"v"の音を勉強しましょう。 疲れてきたと思いますが、これが本日ラストの発音です! [f]と[v]は、「フー」と「ヴー」の音です。 しかし、注意してください。 この「フー」と「ヴー」の音は日本語にはない音です。 日本語のハ行とバ行の音 と 英語の"f"と"v"の音は 全く違います!! では、"f"と"v”の音の発音方法について説明します。 【[f]の発音】 上の歯の先端を下唇に軽く触れ合わせ、その口の形を保持したまま、 《息のみを用いて》「フー」という音を出します。 この時の音が[f]の発音です。 息だけで「フー」と発音できるかどうか、です。 続いて【[v]の発音】について。 [f]の口の形を取り、その状態で「ヴー」と息を吐くと同時に声を出しましょう。 すると「ヴー」という音が出るはずです。 ポイントは、《息を出しながら》「ヴー」と言えるかどうか、です。 thの「ズー」と同じで、初めは難しいと思います。 「ぶ、ぶ、ぶぶぶぶ、ぶぶ・・ぶ・、ぶ・・・」 こんな感じになる人が多い印象です。 お腹から息を出して、たくさんの息を使いながら「ズー」と「ヴー」をマスターしましょう。 腹圧を高めることでうまくいくことが多いように思います。 では、練習していきましょう。 I have a fever. (私は風邪をひいています。) fとvが出てくる場所で、息が漏れるかどうか、が大切です。 もうわかってきましたね。 英語の発音のキーワードは「息」です! 息が自然に漏れてくるまで練習してください。 "f"はそんなに難しくないのですが、"v"が難しいです。 練習方法ですが、 「アイ、ハヴーーーア、フーーーーフィーヴーーーーーヴァーr」 (すいません、わかりにくいですよね。 練習用音声で解説しています。) と練習するのがおすすめです。 ポイントは息です! 「ヴー」や「ズー」(有声音と言います)を発音するときに、 声を出しつつも息を漏れ出させることができるかどうか、がヤマ中のヤマです! 何度も言っていますが、今回のメールでは、ただ発音方法を教えているだけなので、音声を使って、学んでもらう方が効率が良いです! 以上を一通り読んで、なんとなく理解できたら、音声とともに練習してください。 今回はたくさん勉強しましたね。 お疲れ様でした! 英語では、頭で理解していても実際に実行できなければ意味がないので、 今日のポイントやコツを自然にできるようになるまで、何度も練習してほしいです。 ここまでの ・[ae] ・[f]と[v] ・[θ]と[δ](thの音) ・[r] をマスターするだけで、英語が通じるのみならず、かなり自然な英語の発音に近づくと思います。 よく練習した!と思ったら、 一度録音してみてはいかがでしょうか? 次回は 日本語のサ行の音を徹底分析していきます。 こちら、海外旅行などで英語が通じない時の原因ナンバーワンです。 それでは、今日はこの辺で終わりましょう!