※初めに 学習効果を最大限に高めたい方は、毎回の教材を読む前に、【課題文】を音読し、録音をしてください。 そして、各回の教材に取り組んだ後に、もう一度【課題文】の音読を行ってください。 これによって、本コンテンツに取り組む前と取り組んだ後で、みなさまの発音の成長が実感されます。 【本日の課題文】 Life is like riding a bicycle. To keep your balance, you must keep moving. こんにちは。 前回はEnunciationを学びましたね。 Enunciationをマスターすると皆さんのプレゼンから、日々の言葉まで相手に伝わりやすくなります。 Enunciationの本質は「ありのまま」を表現すること。 それの対極にあるのが「取り繕い」あるいは「みせかけ」です。 この「みせかけ」が、多くの日本人が持つクセ、に関わっています。 僕の体感では、日本人の3人に1人が無意識にこのクセをやってしまっています。 どんなクセでしょうか。 日本人に多いクセとは、 「すべての発音にやたらとrの音を混ぜてしまう」 ことです。 これは本当によくありません。 このクセがあると、rのスペルがないところにrの発音をしてしまうので、 英語がめちゃめちゃ聞き取りづらくなってしまいます。 このクセのせいで、英語が全然通じなくなります。 では、どうしてこの癖がついていしまうか。 それは、、、 rの発音をやたらに混ぜると、、、 英語っぽく聞こえる(と勘違いしている)からです!!! rの音っていうのは、なんとなく英語の音っぽいんですよね… やたらにrの音が入った英語の発音は、まさに「みせかけ」の英語ですが、たくさんの日本人がこのクセを持っています。 この癖が厄介なのは、多くの人がこの癖を無意識にやってしまっていることにあります。 意識していないのに、rの音を混ぜてしまうのです。 無意識にやってしまっていることを断ち切るのは難しいですよね。 でも、このクセを直すと、自然体かつありのままの英語を読めるようになるので、自然な英語が話せるようになります。 自然体でリラックスした状態は、何事においてもベストです。 英語でもそれは同じです。 もしかして自分もやってしまっているかもしれない…と思った方は、今回のレッスンで直すことができます。 では、クセを治す方法について説明していきます。 クセを治す方法は簡単です。 「rの発音について意識的になる」 以上です。 rの音に対してアンテナを張り、意識を向けてください。 具体的に何を意識すればいいかというと、 rのスペルに対してしか、rの音は発音しない ということを徹底してください。 (当たり前すぎる・・・)と思った人がいるでしょう! 当たり前のことを当たり前にやるということが重要です。 特に英語のスピーキングみたいに、特別な能力が必要のないスキルを身につける場合はなおさらです。 クセって結構直すのにエネルギーが必要だと思われていると思うのですが、正しいポイントやコツさえ教えてもらえれば、悪いクセはだいたい治ります。 だから 【rのスペル】に対してしか【rの音】は発音しない これを強く強く意識してください。 このクセは結構頑固ですからね。 「rのスペルのないところにrの発音なし! 」ですよ。 これを意識してもらって、具体的に発音の練習していきます。 まずは、「rの音」について正しく知りましょう。 【rの発音方法】 舌を後ろ向きに巻いて「ウーーー」と発音するのが rの音です。 ということは舌を巻かなければ、rの音は出ないということですね。 ここで、「rの音」と「r以外の音」を対比してみます。 物事の理解は、対比することでさらに深まります。 何を対比するかというと、「rの音」と「lの音」を対比します。 英語において、日本語のラ行の音に対する音が2つあります。 それが「rの音」と「lの音」です。 [ r ] は「舌を巻いて出すラ行」です。 その一方で、 [ l ] は「日本語のラ行」に近い音です。 lの発音方法を詳しくみていきましょう。 【lの発音方法】 舌を上の歯茎につけた状態で「うー」と言いながら、舌を歯茎から話す。 すると「ルー・・・ルッ」という音が出ます。 これがlの音です。 では、rとlの発音を 以下の単語を使って練習してみます。 world girl real これらの単語について、お手本の音声を聞いてもらえればわかるのですが、 日本語の「ワールド」、「ガール」、「リアル」とはだいぶんと聞こえ方が違います。 rとlの違いを意識することで、さらにrの音への理解が深まります。 では練習しましょう。 いきますよ。せーのっ (world! girl! real!) どうでしょうか。 難しいですよね。 今回の練習用の課題文で、lとrの音が出てきますから、 rは舌を巻いて、lは日本語と同じようにして発音してください。 (今の段階では"l"は日本語と同じで構いません。) 【練習】 では次に文章で練習しましょう。 今回の課題文は、 Life is like riding a bicycle. To keep your balance, you must keep moving. (Albert Einstein) (人生は自転車のようだ。バランスを保つためには、動き続けなければならない。) 《ルール》 1: rの音は、舌を後ろに巻いて確実に発音する 2: r以外の音は日本語を話すときと同じように発音をする 特に、r以外の音は〈日本語と同じように〉発音するというのがコツです! 「rのスペルのないところにrの発音なし! 」を意識してくださいね。 Life is like riding a bicycle. To keep your balance, you must keep moving. rの発音方法はOKですか? いきますよ? せーのっ (Life is like riding a bicycle. To keep your balance, you must keep moving.) お疲れ様でした。 ridingとyourを意識してもらえればOKでした。 rとl以外の場所では、リラックスして 日本語と同じように発音する というのも今回のポイントです。 今回は以上になります。 rのスペルのないところにrの発音なし! これを意識して、練習用音声を聞いて練習してほしいです。 力を抜いて自然体に英語を発音しましょう! では、第二回はこの辺で。