※初めに 学習効果を最大限に高めたい方は、毎回の教材を読む前に、【課題文】を音読し、録音をしてください。 そして、各回の教材に取り組んだ後に、もう一度【課題文】の音読を行ってください。 これによって、本コンテンツに取り組む前と取り組んだ後で、みなさまの発音の成長が実感されます。 【本日の課題文】 Hi, I’m ●●(あなたの名前) Today, I'm going to talk about the importance of enunciation. It’s very simple. Just pronounce each word clearly, and your presentation will become easy to understand!! 第一回のテーマは、『Enunciation(エナンシエーション)』です。 エナンシエーションについて、初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。 これを実践すれば、嘘偽りなく、すぐに皆さんの発音の印象が変わります。 Enunciationとは、 一言で言えば、 「はっきりと話すこと」 辞書には、 enunciate = to pronounce words or parts of words clearly (言葉をはっきりと発音すること) と書いてあります。 Enunciationに関して、今回は以下の2つの内容を解説します。 1:Enunciationの練習方法 2:Enunciationの背景にあるマインド 1:Enunciationの練習方法 まずは、Enunciationをマスターするために、実際どのような練習をすれば良いのか、について解説します。 まず、意識してほしいことが一つあります。 Enunciationを習得するために、みなさんが今の段階で意識するべきことは、 「はっきりと英語を発音すること」  です。 とてもシンプルですが、僕のメソッドのもっとも重要な部分です。 はっきり発音することは、Enunciationの定義そのものですね。 もっと具体的に見ていきましょう。 ということで練習方法について説明します。 【練習方法】 ①腹式呼吸で大きな声で発音すること ②口の動きを大きくすること ③各単語のアクセントを全て強調すること この三つです。 一つ一つ見ていきます。 では、まず一つ目。 一つ目は、腹式呼吸で大きな声で発音すること、です。 実は、英語を話す時に、英語っぽく発音しようとして「声」が普段と変わってしまう人が結構います。 日本語で大きな声ではっきりと発声するときと同じ声を使ってください。 では、早速ですが、今から実際に練習していきます。 この講座では、この配信を読みながら、同時に発音を練習して、発音を上達していけるように工夫しています。 ですので、文中に練習の合図が入ります。笑 「せーのっ」 という合図は、皆さんが練習するために使ってください。 それでは、簡単な自己紹介の例文(皆さんの名前を当てはめてください)を使って、エナンシエーションを練習しましょう。 今から以下の文章で練習してもらいます。 Hi, I am ●●(あなたの名前). Nice to meet you. 準備はいいでしょうか? 大きな声でお腹から息を出して発音してみましょう。 Hi, I am ●●(あなたの名前). Nice to meet you. エナンシエーション=はっきり を意識して読んでみましょう。 せーのっ! (Hi, I am ●●(あなたの名前). Nice to meet you.) どうでしたか? 大きな声で発音できましたか? 周りの状況的に読めなかった人もいると思います。 笑 何が伝えたいかというと、コミュニケーションの第一歩は相手にしっかりと伝えること その第一歩がエナンシエーションであるということです。 はっきりとした発音が、このコースのスタートの第一歩です。 ここまでがエナンシエーションにおいて、意識してほしいことの1点目でした。 では、次2点目にいきましょう! 2点目は、口の動きを大きくすること。 エナンシエーションにおいては、口を大きく、はっきりと動かすことが重要です。 理解を深めるために、英語と日本語を比べてみると良いです。 日本語だと口や唇をほとんど動かさずに発音することが可能ですが、英語では口を動かさずに発音することはほとんど不可能です。 口や唇の動きが、音声情報においてより重要な働きをしているからです。 ポイントは、 口の動きを強調することで、皆さんの英語が聞き取りやすいものになる ということです。 エナンシエーションが注目されている理由の一つに、その「シンプルさ」があります。 口の動きを大きく動かすだけで、みなさんの英語が相手に伝わるようになる、というのはかなりシンプルだと思いませんか? では、練習していきましょう。 以下の英文で練習します。 Today, I'm going to talk about the importance of enunciation. It’s very simple. (今日はエナンシエーションの大切さについてお話しします。とてもシンプルな話です。) 覚えてくださいね。 では、口の動きを大きくすることを意識して 練習していきましょう。 せーのっ (Today, I'm going to talk about the importance of enunciation. It’s very simple.) 以上が2点目です。シンプルでしたね。 では最後の3つ目です。 3つ目のポイントは 各単語のアクセントを全て強調すること です。 ご存知のように、全ての英単語にはアクセントがあります。 今の段階では、少し大変ですが、全ての単語のアクセントを強調するようにしてください。 実は、日本語はともすれば平坦に発音することが可能です。 「ワタシノナマエハタナカタロウデス。ヨロシクオネガイシマス。」 みたいな。 英語だとこのように平坦に読むことは不可能で、アメリカ人が日本語を話すと、 「ワターーシハー!アメーリカジンデーース!」 みたいな感じになりますよね。 アクセントをつけなくても話すことができる日本語。 アクセントをつけなければ話せない英語。 両者のギャップが日本人にとって英語のマスターを難しくしている要因です。 全ての単語のアクセントを強調することを意識してください。 では練習していきましょう。 まず、今回は フレーズレベルから練習していきましょう。 the importance of enunciation ジ イン「ポー」タンス 「オ」ブ エナンシ「エ」イション 「」でかこったところにアクセントがあります。 覚えてくださいね。練習しましょう。 せーのっ (the importance of enunciation) はい、お疲れ様でした! この3つのポイントは絶対覚えてください! みなさんの英語が通じる一番大切なポイントです。 三つのポイントについて解説を終えました。 ここまで来られた方は薄々感じていると思いますが、 Enunciationには特別なスキルは必要ありません。 意識、マインド次第でいますぐ、 みなさんの話す英語やプレゼンにおいて 聴衆に理解してもらえる量が変わるでしょう。 おさらいです。 【練習方法】 ①腹式呼吸で大きな声で発音すること ②口の動きを大きくすること ③各単語のアクセントを全て強調すること この3つを意識して、以下の課題文を使って練習に取り組んでみてください。 練習法は、ただひたすら、大きく明るい声ではっきりと発音する これだけですから、10分程度で構いません。 添付した練習用音声を活用してください。 添付したPDFには練習用音声の説明をしていますから、目を通してから音声をきいて、練習してください! ここで一つ重要なお願いがあります。 可能だったら、練習前と練習後に録音をしてください。 今日は、課題文を練習する前にまず録音してください。 そして、音声を使って練習した後にもう一度録音してください。 それを聴き比べてください。 【本日の課題文】再掲 Hi, I’m ●●(あなたの名前) Today, I'm going to talk about the importance of enunciation. It’s very simple. Just pronounce each word clearly, and your presentation will become easy to understand!! それでは、練習用の音声もお配りしますので、手本の発音と一緒に 練習したい方はどうぞ! ここまでの内容で録音をとってみて下さい。 みなさんの英語の印象がガラッと変わっているはずです。 では、ここまででエナンシエーションの習得のための練習はひと段落です。 お疲れ様でした。 最後に! 2:Enunciationの背景にあるマインド について説明していきます。 このコース全体にも関わる大切な話なので、少し長くなります。 まず、「英語が話せる」という状態とはどういう状態なのか、について考える必要があります。 みなさんが目指す「英語が話せる」という状態は、 英語を使って、「コミュニケーションが不自由なくできる」ということにあります。 だから、このコースの究極的なゴールは、みなさん自身が、自分の英語に自信を持って、不自由なく英語を使えるようになることです。 そして、重要なことは、コミュニケーションとプレゼンテーションについて知ることです。 実は、日々の会話は、だいたいコミュニケーションかプレゼンテーションのどちらかです。 (想像してみてください。) そして、コミュニケーションやプレゼンテーションの目的は、人と人との関わり(interaction)を生むことにあります。 interactionとは人と人との相互の関わり、ということです。 相互にやり取りするためには、まずは、自分が伝えたいことを相手に届く形で発信する必要があります。 Enunciationによって、はっきりと自分の英語を伝えることは、相手が聞き取りやすい形で情報を発信するということです。 Enunciationの背景には、自分の伝えたいことを、自信を持って、はっきりと相手に伝えるという、Open-mindedなスタンスがあるのです。 心が開かれていなければ、どれだけ英語を頑張っても英語を話せるようにはなりません。 実は、発音に問題があって、英語が聞き取りにくいと思われている人は、日本語を使っている時でも、「え、いま何て?」と聞き返されることが多いようです。 日本語でコミュニケーションが取れないと、英語でも取れない、ということですね。 少し脱線します。 Enunciationができる人がより良いコミュニケーションを取れる、ということは、酷な言い方ですが、内気で恥ずかしがり屋の人は英語が上手くならない、ということです。 声が小さかったり、黙ったりしてしまっていてはコミュニケーションが成立しないからです。 ああああ・・・、と思った方がいると思います。 安心してください。 このコースで英語を学ぶ中で、みなさんの多くは、新たな自分自身に気づくことになります。 実際に僕が英語を教えていく中で、英語を学んだことで、コミュ力が上がったとおっしゃる方が結構います。 なぜかというと、言語は、私たちの思考手段そのものだからです。 日本語で考えている時にはあなたは内気で恥ずかしがり屋かもしれません。 しかし、英語を使っている時は、脳は英語で思考します。 日本語の時とは違う自分になるのです。 違う言語を使って思考するとき、今までとは違う自分自身を知ることになるのです。 つまり、英語を真に学ぶことで、新たな自分の思考に出会うことができるのです。 「英語を使っている時と日本語を使っている時で、人格が変わっているような気がする」と言う方が多いのは、これが理由です。 エナンシエーションを実践するということは、 「英語を使っている時の自分自身に自信をもって、Open-mindedなスタンスで人と関わろうとする 」 ということになります。 そしてこれが英語を話せるようになる第一歩であり、最も大切なことなのです。 では初回はこの辺で!